夫:この家は3軒目になるのですが、以前の家があった土地が道路拡幅のために収用されまして、この土地に家を建てることになりました。
夫:仕事関係で先代の水嶋さんとお付き合いがありました。だからといって無条件に新しい家を水嶋さんに依頼したわけではありません。いくつも要望がありましたから。
夫:前の家はハウスメーカーの木造住宅でした。今回も木造住宅をつくっているハウスメーカー、工務店をいくつか検討しました。
妻:前の家はデザイナーの意向があまりに強く入っていまして、私たちに住みやすい家ではなかったですね。
夫:その頃は子ども中心で家を考えましたが、子どもたちも独立し、今回は二人だけで住みやすい、仕事から帰ってきて本当に寛げる家をつくりたかったですね。そのためにこだわりや要望もたくさんありましたが。
夫:私が和室の建築が好きだったものですから、色々な家を見るうちに水嶋さんが和風の家を数多く手掛けておられるので水嶋さんに決めました。見えない所にも手を抜いていない大工さんの腕が確かなことも決め手になりました。
妻;平屋を希望しました。年齢を重ねてくると階段の上り下りも負担になってきますし、掃除も大変ですから。
夫:廊下を広くしたかった。それも、家をぐるっと回遊できるような廊下に。トイレも広くしたい。仏壇を家の中心に置きたいなど、さまざまありました。
妻:うちは「本家」ですから、親戚が集まることが多く、そんな時には2間続きにして大勢の人がゆったりできるようにという希望もありました。
夫:大工さんが本当に良くしてくれましたね。私が不審に思ったことにもさっと答えてくれました。
妻:家は大工さん次第ということを痛切に感じました。
夫:悪かったところは、細かいことですが、裏木戸が北風にバタバタしてしまったり、通用口のドアが重く、隣に住む孫がまだ小さくて自分で開けられなかったことくらいかな。
夫:魔法瓶のような家。床暖房を入れたのですがほとんど使いませんね。
寝る時に電気毛布も要らなくなりました。
妻:家を回遊できる動線にしたので家事が楽です。収納スペースをいたるところに工夫して設けてもらったので便利になりました。オール電化ですが春秋は7,000円くらいで済むので助かります。